■傷だらけでも売れる？
傷が付いた自動車を売却しようとする際に「本当に売れるのか」や
「どうせ凄い安い値段しか付かないだろう」と心配になると思います。
年式があまりにも古かったり、走行距離が２０万ｋｍを超えている
ような場合には傷が付いていると値段が付かない可能性が高い
です。（傷だけのせいではありませんが・・・）
走行に支障が無いような傷であれば、直して売ることが出来るので、
買取業者は間違いなく買取ってくれます。
確かに、傷があることによって査定額は下がってしまうかも
しれませんが、そもそも傷一つ無い自動車の方が珍しいのであって、
よほどの傷でない限りは買取業者の評価額が０円になることは
考えにくいと思います。
要するに傷にあるなしではなく、その傷の大きさや程度が査定に
影響するということです。
■直してから売る？直さずに売る？
傷があることで査定額が下がってしまうのであれば、傷を直してから
売った方が高く買取ってくれるのではないでしょうか。
傷が無い方が査定額が高くなるのは間違いありませんが、ちょっと
擦っただけの傷であっても、その箇所によっては、板金・塗装する
費用の方が高くつく場合もあります。
傷を直したからといって、その板金・塗装に掛かった費用分、
査定額を上積みしてもらえるとも限らず、実質的に損してしまう
かもしれないということです。
コンパウンドなどの補修材を使って消えるような傷であれば消して
おいた方が良いかもしれませんが、そのような傷は傷として
カウントされないこともあるので、下手に傷を消そうとして余計に
傷を付けてしまったり、汚してしまうこともあるのでしない方が
無難だと思われます。
■買取業者を選定する
とはいえ、どこに持って行っても同じ様な買取値段を付けて
くれるわけではなく、より高く買取ってくれる業者を探さなくては
ならないのです。
ディーラーはもとより、買取専門であってもその業者ごとに自動車に
付いた傷に対する評価や認識が全く違います。
こちらの業者では傷に対する評価が厳しく、査定へのマイナスの
影響が大きく、片やあちらの業者では傷に対しての認識が甘く、
査定への影響少ない、ということがあります。
たかが傷１個であっても、それに対しての評価基準が違えば
査定額に大きな差が出てきてしまいます。
しかし自分で買取店を何社も周り査定を受けることは、非常に
面倒ですし何より時間が掛かり過ぎ、その間にその自動車の
買取相場がどんどん下がっていくかもしれません。
そんな時には、インターネットで一括無料査定を申し込むというのも
一つの方法です。
これを利用すれば複数の業者から一度に査定を受けることが出来、
手間も時間も掛けることなく、一番高く買取ってくれる業者を探す
ことが出来ます。
同じ自動車でも業者によって、数万円～数十万円の査定額の
違いが出ることもあるようです。
査定自体は無料で、査定額に納得がいかない場合には断ることも
出来るので、一度試してみるのも良いかもしれません。
■値段が付かなければ
買取業者に一括査定を依頼した結果、どこの業者も買取額０円と
いうこともありえます。
しかし、通常の買取業者の他に廃車を買取ってくれる業者が
あるのです。
このような業者は、日本国内だけでなく海外にもネットワークを
持っており、自動車の傷や修理歴に対して日本よりも寛容な国に
買取った自動車を輸出したり、自動車を解体した上で、部品や
パーツなどをリサイクル販売したりするので、通常の買取業者では
値段が付かないような自動車でも買取ってくれるというわけです。
先に書いた一括査定に参加している業者の中にはこのような廃車
買取業者もありますし、中には廃車買取を目的とした一括査定
サービスもあるので、利用してみる価値はあると思います。
■諦めずに
傷の程度によっては、廃車買取の業者であっても買取不可と
言われることがあるかもしれません。（一括査定を利用すれば、
１社ぐらいは見つかると思いますが）
しかし、自動車一台には約３万点にも及ぶ部品やパーツが
使われており、その素材も鉄やゴムなどでリサイクル出来るものが
多くあります。
そこで万が一、廃車買取業者でも買取ってもらえなかった場合には、
解体業者に直接持ち込んでみましょう。
少なくともボディに使われている鉄資材分ぐらいは値段が付くはず
です。（それも一昨年末に比べると半値近くまで下がっているので
あまり高額は期待できません。）
自動車を使っていれば、大なり小なり傷が付くのは当たり前のことで、
傷を付けないようにするのは無理な話です。
だから、傷が付いているからといって変に妥協するのではなく、
少しでも高く売れる可能性を探してみてはいかがでしょうか。