■買取査定してもらわないと損?
「もう乗らない自動車を処分したい!」と思った時に思い浮かぶ処分方法は、
廃車にするか業者に買い取ってもらうかだと思います。
もしその自動車が事故車で、損傷が激しい場合には残念ながら廃車にするしかないかも
しれません。(実際は資源買取という方法もあります。)
しかし外見に大きな損傷が無く、エンジン等にも問題が無いのであれば、年式・
走行距離に関係なく買取査定をしてもらいましょう。
自分では価値が無いものと思っていても、ひょっとしたらその自動車が欲しくて
探している人がどこかにいるかもしれません。
では、査定をしてもらう際に気をつけなければいけないことはどんなことなのでしょうか。
■同じ自動車でも業者によって買取価格が変わる
先に自分にとって価値の無いものでも、欲しくて探している人がいると書いたように
人によってものの価値は変わります。
同様に同じ自動車であっても、買取業者によってその価値は変わってきます。
当然のことながら、業者ごとに中古車の販売ルートや在庫の状況が違いますので、
その時々によって買取価格が大きく変動するのです。
その業者で軽自動車の売れ行きが良ければ軽自動車は高く買い取ってもらえるし、
セダンの在庫が少なければセダンに高い値段が付く、ということです。
よって、より高い値段で買い取ってもらおうとするためには、今現在その自動車を
欲しがっている買取業者を見つけることが大事になってきます。
そのためには、出来る限りより多くの買取業者の査定を受ける必要があります。
しかし実際に自動車を持ち込んでの査定となると1回当たり30分程度かかることも
あります。
その方が正確な買取価格が分かりますが、それほどの時間的余裕が無い場合には、
ネットでの無料一括査定などを利用して、買取先を探す参考にしてみるのも良いかも
しれません。
■査定は隅から隅まで
では、買取査定の際はどのようなところをチェックしているのでしょうか。
まず外装については、キズやヘコミ・色褪せなどの有無がチェックされますが、これらに
関してはどの業者でもそれほど費用をかけずに修理が出来るので、買取価格にそれほど
大きな影響を及ぼすことはありません。
内装や装備品については、シートの汚れやタバコの焦げ跡の有無などはもちろんのこと、
自動車内の臭いについてもチェックされます。
中古車を購入する時に、車内の臭いを気にする人が多いということでしょうか。(たしかに
「他人ん家の臭い」って意外に気になりますよね。)
それからパーツについては、社外品は好みがあるので、純正品か否かが評価に影響を
与えるようです。
ただし、純正・最新の装備品であれば査定にはプラスになりますが、作動しなければ何の
意味もないので気を付けておいてください。
さらにパーツ取り付けのために穴をあけていると評価が下がることもあります。
付属品も査定の対象になるので、取扱説明書や整備手帳、スペアキーの有無が価格を
左右します。
そして査定の上で最も大きな比重を占めるのが、事故歴・修復歴の有無です。
ここで重要なのは、自動車の骨格部分の損傷やドア・ボンネットの交換等の
「大きな事故」であって、バンパーの交換やヘコミの補修等は「軽度の事故」と見なされ、
査定に与える影響はそれほど大きくありません。
しかし大きな事故がある自動車であっても、価格は大きく下がるものの買取は
してもらえます。
ちなみにバッテリー上がりやウォッシャー液切れなどはほとんど影響ありません。
以上のように、簡単に言えば、自動車の隅から隅までチェックされることになります。
■少しでも高く買い取ってもらうには
中古車は、基本的に登録初年度が新しい方が高い値段で売れるものです。
相場として、中古車の価格は1ヶ月で約4%前後下がると言われています。
場合によっては買取相場が1ヶ月で20万円下がったなんてこともあるようです。
もちろん十分に比較・検討する時間は必要ですが、ある程度納得の出来る買取査定が
なされたら1日でも早く売却した方が良さそうです。
もう一つ注意した方が良いのは、売却しようとしている自動車のモデルチェンジです。
新車のモデルチェンジと中古車の買取価格と関係なさそうですが、新型車への
乗り換えによって旧型車が中古車市場へと大量に流入するので、旧型車の相場が大きく
下がることになるのです。
以上のことから「モデルチェンジがされる前に1日でも早いほうが良いのなら、
明日すぐにでも・・・」と思うかもしれません。
自動車を高く売るためには早いに超したことはないのですが、納得がいくまで検討する
ことも重要です。
縁があって購入した自動車なんですから、最後まで雑に扱わないであげてください。